自らにプラモデル禁止令

大学受験も失敗

オタクが自分の関心のある世界以外は鈍感なのは受験に関しても同様で、学校の試験ではそこそこの成績を収めたものの、高校3年生のときにいちおう志望校と定めた学校の模試を受けて大ショック。とても駄目だわこりゃと早々に諦めたものの、また奇跡の合格を妄想してそのまま何の対策もせずに受験。奇跡の神風は吹かず、浪人。またもや受験に失敗

ここでさらにオタクになるはずだったが・・・
なんとここで私はこれまでの人生で最大のある決意をしそして宣言したのである。それは

プラモデルを一年間やめる!

この1年は死ぬ気で勉強をしてやる。ぜったいに大学に合格をするのだ!だからプラモデルは一切禁止だと自らにプラモ禁止令を発令したのである。当時はバブル絶頂期。大学に合格すればあとはいい会社に就職して、きっと彼女も出来て、あとは楽勝〜、だからこの1年間だけがんばるのだあと旧日本軍得意の短期決戦に勝負をかけたのある。ちなみにこんな軟弱な考えが根底にあるので軍隊の辛さを膨大な読書量で知っていた故に防衛大学校を受験するという考えはついぞ浮かばなかったのである。

これまで通学時間はすべて妄想時間だったが、ウォークマンでの英語や講義の録音テープでの復習時間にあて、さらにはモチベーションをあげるために永井真理子の歌を聞きまくって(爆)コンサートにも行ったのである。目標の達成のために軍事オタク要素を生活からすべて排除し、そして1年が経ち、無事志望校に合格したのである。うれしくてうれしくてさっそくティーガーT型を買ってきて製作。(この時点ではまだまだオタク)いままでの1年分の思いをすべて盛り込んで丁寧に仕上げたのだ。

相反する悩みを抱えることに

さあ、思う存分これで模型を作ることができるぞと当初は考えていたが、合格した志望校は県外にあり、下宿を探さねばならない。さて、この膨大な量のコレクションをどうしたものかという不安と、もうひとつは県外に出るということでこれまでの自分を払拭できる再リセットのチャンスでもあるのでは(?)という当時の思考では相反する悩みを抱えることとなった。

  
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