オタクという熱中体験

私の場合高校時代にミリタリーオタクとしてのピークを迎え、それこそ明けても暮れてもミリタリーに没頭(その中心はプラモデル作成だった)していたわけだが、誰でもこのようなあることにハマった経験があるはずである。

小学生のときに担任の先生に恵まれた僕は大人になったら絶対に教師になりたいとおもった。だが、それは中学での失望で失われたのだが、関心は失っていない。子供を持つ親となった今、子供を伸ばす手伝いをなんとかできないかと先日購入した親野智可等さんの「親力で決まる」という教育系の本に面白いことが書いてあった。以下にその要約を記載する。

子供のころの熱中体験がとても大切
『子供のころの熱中体験がとても大切である。ある事柄に興味を持ったようなら徹底的に究めるように親はサポートをしてみよう。たとえばウルトラマンやゴジラなら(本では4歳の子が対象になっている)ショーに連れていく、絵を書かせて褒める、クイズを作らせるなどして熱中させ究めさせる。こうするとふたつの効果が出てくる。

ひとつはこの過程での熱中する楽しさ、すなわち熱中体験は人が主体的に生きていく上でとても大切な体験で、これが豊富な人は自分のやりたいことを見つけることが出来る、自分で楽しみを見つけてあれこれ工夫して楽しみを深めることが出来ることである。もうひとつは熱中しはじめると自信を子供が持つということ。大人から価値がないと思えることでも良い。ウルトラマンへの自信が自分への自信につながるのである。○○博士になれる子はほかの博士にもなれる。』

こんなかんじであるが、皆さんはどう感じただろうか。僕は素直に自分の両親に感謝したい。母は「あんたも好きやね〜」しか言わず、「もう止めろ」とは一言も言わなかった。いまの自分は子供にどう接しているだろうか。

うちの娘も遺伝なのかアンパンマンにハマッっている。もう食べ物もシールも服もなにからなにまでアンパンマンである。この本を読む前は正直なところ『そろそろ卒業しようや』となんども娘に話かけていたが、以来娘をアンパンマンオタクにしようと考えている。こだわりがあると不思議なものでモノをおぼえる力も格段にUPする。夏休みの終わりに大阪の海遊館に娘を連れていった。どういうわけか、サメに興味を持ったようだったのでお土産はソフトビニル製の海の王国というセットにし、自宅に帰ってから図鑑をみながらひとつずつ調べて名前を教えた。するとあっという間にサメの種類を覚えてしまい、それを同級生に娘は自慢している。娘の同級生たちはそれこそ???であるが、現在のところ娘は『サメ博士』である。

好きになると徹底的にやらないと気がすまない自分の性格はときには不器用にも思えるし、そこまでする必要ないじゃないかといわれることもあるが、その徹底さが短期間での知識や経験をどどーんと増やしていくことは趣味でも仕事でも経験済みで、もしやこれらの源はあのときの熱中体験がベースにあるのかなと思うと、ミリタリーオタクという表面だけで判断せずに自由にやらせてくれた我が両親には改め感謝したいが、そこまで本人たちが考えていたかどうかはとても疑問ではある。(^^)

  
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