軍隊の食事を研究してみる

大学時代に始めた登山を社会人になってからも続けてきたこともあり、登山のホームページを1999年に立ち上げたあと、そのコンテンツのひとつとして軍隊の食料を研究したページを付け加えた。登山における食事には高カロリーが求められるが、それに反して重量は軽量化が求められる。この矛盾をいかにして解決するかが、私のような体力が標準よりも劣る人間にとっては死活問題であったからである。結果として着目したのは高校生のときには考えもしなかった軍隊の食料である。ミリタリーオタクだったときはメカに興味はあってもこの手の裏方的なところにはあまり関心が回らなかったのだ。

最初は米軍の現代と第二次大戦のレーションをコンバットバイブルで研究し、さらに旧日本軍やドイツ軍、掲載はしなかったが、忍者の携帯食料や戦国時代での携行食糧についての研究も行った。

軽量化や組み合わせのヒントになればと思って載せたところ、このページの反応が大変良く、サバイバルゲーマーや国防専門の某庁の職員の方ともお知り合いになることが出来たのである。調子に乗った俺様は毎日新聞社発行の別冊一億人の昭和史の「日本陸軍史」「陸士★陸幼」などの写真を勝手に(スミマセン)スキャナーで撮って掲載していった。普通の人はそんな本は手元にないはずなので冷静に考えればこの時点で「ミリヲタ」とバレているはずだが・・・。

雑誌のスキャンまでしてページを作りながら気が付いたのである。

あ、おれやっぱりこーいうの好きなんだなと。

が、しかしここに至っても声を大にしたカミングアウトは出来ず、登山と合わせておけば、まあまだ市民権は剥奪されないなと真剣に思っていたのだ。つまりこういうは好きだよと匂わせつつも、本業ではないよとすこしセコいやり方をしていたのである。勘の鋭い人はもちろん気づいていただろう。


  
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